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『火花』（ひばな）とは、お笑いタレントの又吉直樹が書いた初の中編小説である。初出は『文學界』2015年2月号（文藝春秋）。掲載時より現役人気お笑いタレントの手がけた純文学小説として話題を呼び、文芸誌である同誌が増刷されるヒットとなったほか、第28回三島由紀夫賞候補作、第153回芥川龍之介賞受賞作〔芥川賞：候補に又吉さん 直木賞には馳星周さんら 〕となり、内容面でも高い評価を得た。 2016年、Netflixと吉本興業によって映像化される〔。 == 出版の経緯 == 文藝春秋発行の『別册文藝春秋』編集者であった浅井茉莉子が2011年に、プライベートで文学フリマを訪れていた又吉と出会ったことで小説を依頼するようになり、短編小説を2作発表。浅井が2013年に『文學界』編集部へ異動したのに伴い新作の執筆を依頼し〔「作家・又吉」担当編集・浅井茉莉子さん「純文学は活性化した」 〕、2015年2月号に掲載された〔文藝春秋｜雑誌｜文學界_1502 〕。発売前から「タレントが純文学作品で主要文芸誌デビュー」と話題になっていたが、発売初日の1月7日にインターネット各書店では軒並み品切れ状態となり、8日に7000部、9日にはさらに2万3000部の再増刷が決定し、累計は4万部に達した。『文學界』の増刷は1933年の創刊以来、資料に残る範囲で初めての増刷である。 2015年3月11日に同社から単行本として発刊された〔単行本 火花 又吉直樹 〕。装画は西川美穂で、彼女の2011年の絵画作品『イマスカ』が又吉自身の即決により採用された。装丁は大久保明子。 単行本の累計発行部数は239万部を突破した〔〈速報〉又吉「火花」239万部「増刷になってビックリ」 .朝日新聞(2015年8月21日).2015年8月27日閲覧。〕。村上龍の『限りなく透明に近いブルー』を抜き、芥川賞受賞作品として歴代第1位〔又吉さんの「火花」 発行部数２０９万部に .NHK NEWS(2015年8月5日).2015年8月5日閲覧。〕、文藝春秋刊行物として歴代第2位の単行本部数となった〔又吉直樹さんの小説「火花」、２００万部を突破 .朝日新聞(2015年8月4日).2015年8月4日閲覧。〕。また、電子書籍版は10万ダウンロードを突破し、文藝春秋刊行物として歴代第1位となった〔又吉直樹『火花』 電子書籍で10万ダウンロードを突破！ .読売新聞(2015年8月19日).2015年8月19日閲覧。〕。 芥川賞受賞作2作品を全文掲載し、受賞者インタビューや選考委員の選評も掲載される『文藝春秋』9月特別号（8月7日発売）は110万3000部と「異例」の発行部数となった。同誌の歴代第2位の記録となる（第1位は、綿矢りさ『蹴りたい背中』、金原ひとみ『蛇にピアス』の掲載された2004年3月号の118万5000部）。 2015年8月21日に芥川賞贈呈式が開催され、又吉はあいさつで、執筆活動と芸人の両立について「どっちが上ではなく両方必要」と述べた。 又吉は、出身校の関大北陽高校（大阪市）のサッカー部に、芥川賞の賞金100万円で製作したユニホームを寄贈した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「火花 (小説)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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